影は変幻自在
西暦2018年 平成30年 戌年
新年も、もう五日が経ちました。月日の経つのが速く、あっという間に過ぎていくようです。
きょうの最低気温は0℃、風もなく特別寒いという程ではありません。
正月三が日はずっと快晴が続いておだやかに過ぎていた天気ですが、きょうは白い雲が空を覆っています。振り返ると頭上に月がまぶしく光ります。ときどき雲にさえぎられてその姿がおぼろげになったりします。つい二日ほど前には、丸い大きな月が煌々と照らしていましたが、今はもう小振りでいびつな形になってしまいました。
南東の空には、これも雲の隙間をぬって、星が一つ輝いています。いつも見えているシリウスでしょうか。
わたしの歩く前に濃い影が現れます。
月の光、外灯、信号機、車のヘッドライト、建物から漏れる明かりなどさまざま光を浴びて、わたしの影は歩くたびに、姿を変えて付きまとってきます。
横にも現れて、二つの影と一緒にちょっとの間歩いていきます。伸びたり縮んだりいきなり巨大化したり、濃くなったり薄くなったり、またひとつになったりと、思っていると、いつの間にか消えてしまったりと、留まることを知りません。
影が恐れるのは、暗闇か全方向からの光の洪水でしょうか。あ~あ、姿を表せずに消滅してしまいます。でも、そんなことはほとんど起きません。だからいつも影はわたしを追いかけてかくれんぼのごとく遊びを仕掛けてきます。様々に変化してなかなかに飽きさせないようです。
気が付くと、影に気を取られて歩いてしまっていました。もう、きょうはこの辺で…